とあるIT企業のインフラエンジニア。プライベートでは開発もちょっとやります。
※本ブログの内容はすべて個人の見解であり、所属する企業とは関連ありません。
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【体験記】緑豊かな温泉の町「箱根・強羅」で初ワーケーション
2022/04/30
働き方
お疲れ様です。
しらせです。
皆さん
『ワーケーション』
できていますでしょうか?
ツイッターで何度かつぶやいていますが、私もGW明けの5月6日(木)と7日(金)を使って初めてワーケーションを試してみました。
都内のしょぼいITエンジニアである私が「ワー(ク)」と「(バ)ケーション」を両立できるのか?
そしてワーケーションは本当のところどうなの?
そんな疑問を自分の目と身体で確かめるべく、今回初となるワーケーションは神奈川県の奥地へ行ってきました。
以下はそんなワーケーションに初めてチャレンジしたITエンジニアの体験記になります。
長編ですのでお忙しい方は6以降だけご覧ください。
もくじ
はじめに
コロナ禍でリモートワークにもだいぶ慣れてきました。
リモートワークはいわゆる自宅などのオフィス外に居ながらも仕事をすることを指していますが、年が明けてからはワークとバケーションを合わせた「ワーケーション」という単語も頻繁に耳にするようになりました。
Wikipediaにも以下のようにまとめられていて、働きながら休暇を取るというなんともアグレッシブな仕事のスタイルです。
観光庁をはじめ星野リゾートさんやJTBさんもプレスを出しており、コロナ禍における新しい働き方の1つとして注目されています。
ワーケーション - ja.wikipedia.org
https://ja.wikipedia.org/wiki/ワーケーション
働きながら遊びやリフレッシュもできる。
そんな働き方最高じゃね?
と、言う事で自分でも体験したくなったのがきっかけです。
ワーケーションは本来仕事とは無縁であるはずの観光地やリゾート地での仕事になります。
自宅とは異なる環境に身を置くことなりますので、仕事に影響が出ることだけは避けたいと考えて計画を練っていました。
場所選びと計画の難しさ
ワーケーションを検討し始めたのが3月頭でした。
そして実際に実行できたのが5月上旬であることを考えると、2か月近く悩み抜いたことになります。
正直なところこの「場所選び」と「計画」が本当に難しかったです。
理由は簡単で、観光や遊びで行くように目的地を好きに選びたい欲と、仕事をする環境を確保しつつ万が一の際にも影響が出ないような予定を組んで備えなければいけない仕事面での縛りの双方が互いにぶつかり合うからです。
好きな場所を探したい欲
- リフレッシュできる場所!
- 自然豊かな場所!
- 観光!
- 都会の喧騒から離れた遠方!
仕事も考えなければいけない縛り
- インターネット使える?
- 仕事のできる環境が手配できるか?
- 予定は調整できるか?
- 万が一の際に仕事に支障出ないか?
とはいえワーケーションの醍醐味は「場所」だと思います。
「ここだと仕事ができなそうだからこの辺りにしておくか。。。」と妥協してしまうとそれはもう「ケーション」が薄れていると思います。
こんな感じで右往左往していたら時間だけが過ぎていきました。
このままでは決まらないと思い、ワーケーションを実施する上での優先順位を以下のようにすると心に決めました。
- 場所(自分が行きたいところ) ※最優先
- 仕事の予定 ※なんとか調整する
- 仕事環境 ※事前に確認して万全の準備をする
これで選べなければワーケーションは諦めるくらいで考えていました。
場所選び
ということでまずは場所選びです。
コロナ禍でもありますので近場ということで関東圏で「きれいな空気と自然が多い」「温泉に入れる」「連泊&1人の宿泊もOKの宿がある」の3点で検討しました。
これまでに訪れた地や個人的に好きな場所として、長瀞、秩父、渋川、軽井沢、箱根などをピックアップしていました。
Googleマップや宿泊先情報サイトなどを駆使して多方面からかなり調べました。
- 周辺に森や緑が多いか?
- 温泉入れる?
- 都会の喧騒から離れられるか?
- 空気がきれいか?
- 一人で迷わず行ける?
そして最終的に決めたのは、、、
「強羅」
でした。
温泉が有名で3年前に一度行ったことがありましたので土地勘も少しあります。
都内からは東海道線と箱根登山鉄道で簡単にアクセスできるところも魅力的です。
場所が決まったので宿泊先も調べました。
- 1人でも宿泊できるか?
- 連泊可能か?
- お金はどれくらいかかるか?
- フリーWiFiあるか?
- 朝夕の食事あるか?
- コンビニなどはあるか?
- 近くに駅あるか?
いや、こんな我儘な旅館ねぇだろwww
という事で期待半分で探していたら「メルヴェール箱根強羅」さんを見つけました。
- 1人でも宿泊可能。
- 連泊OK。
- お金も周囲のホテルと比較してリーズナブル。
- フリーWiFiあり。
- 朝夕食プランあり。
- 徒歩1分以内にデイリーヤマザキあり。
- 強羅駅まで徒歩10分くらい。
- 源泉かけ流しの温泉あり。
素晴らしい。。。
こんなにぴったりな宿があるとは!
もう少し離れたところでは「ゆとりろ庵」などもリーズナブルです。
こちらはさらに坂道を倍くらい登るので送迎は必須です。
計画
肝心の実施タイミングですが、万が一の事を考えて繁忙期は避けたいという思いがありました。
めちゃくちゃ忙しいのにも関わらず、遠方でPCが壊れたり通信環境が確保できずに一切仕事にならないような状態になることを想定しての考慮です。
そこで、GW前後であれば合わせやすいかな?ということでGW最後の5月5日(水)に移動して、中日の6日(木)と7日(金)で仕事をしつつ8日(土)に戻ってくるというスケジュールで決めました。
6日と7日は比較的お休みにしているケースも多く、最悪は臨時でお休みにしても仕事に大きな支障が出ないように調整することが出来ました。
スケジュールとしては3泊4日の小旅行みたいな感じです。
タイミングとしては最高です。
仕事の備え
2日間とはいえ遠方で仕事をする上で作業環境の備えは万全にしたいところです。
なんといっても最も重要なのがインターネット環境の確保です。
テザリング可能なスマホはもちろん、もしも宿のWiFiが不安定の場合は、有線LANポートから無線LANを吹けるようにエレコム社製の「WRH-150BK」を持っていきました
また、事前に宿の方にリモートワークでの利用を伝えたうえで、電波の入るお部屋の手配をお願いしました。※これが後に仇となります。
そのほか、以下のようなものも念のため持っていきました。
- モバイルバッテリー
- ホワイトボードとノート
スマホやBTイヤホンの充電も重要になりますのでモバイルバッテリーも欠かせません。
また、モニターや自宅のホワイトボードが使えないということもあり、CANSAYのNuboardやノートも念のためキャリーバッグに入れています。
抜かりのない完璧な装備です。
「ワー(ク)」について
ここからが本題になります。
まずはワークについてどうだったのかをまとめます。
基本的に作業場所は宿の客室(洋室)です。
和室だと仕事ができるか不安でしたし、空きもありませんでしたので洋室で都合がよかったです。
チェアと円卓を窓辺にずらして外の新鮮な空気を入れながら作業ができます。
5月といえども風が冷たくて長くは開けてられませんが新鮮な気分です。
以下に良かった点と失敗を3つ4つまとめてみました。
失敗(その1)
快適なお部屋で優雅な気持ちでPCやら飲み物の準備をすすめ、そしていざ仕事をしようとwi-fiに繋ぐと、、、
「あれ、、レスポンス遅いな。。」
声が響かないように配慮頂いて角部屋を案内されたのが仇となったのか、wi-fiの電波も弱い上にpingも半数以上落とします。。。
tracerouteを見て分かる不安さ、、そしてフリー〇ット。。。うーむ。
他のお客様が居なくなったであろう11時から15時はある程度改善されますが、それでもほぼ仕事にならないような通信状況です。
そんなこともあろうかと!
有線無線切り替え機の出番です。
が、部屋のどこを探しても情コンが見当たりません。。。
そうです。ここはビジネスホテルではありません。
普通に考えてあるわけないですよね有線ポート。
結局テザリングに切り替えての作業になりました。
幸い、強羅周辺は4Gが掴めるのでテレビ会議も不便はありませんでした。
失敗(その2)
せっかく自然豊かな場所に来ているのだから、天気が良ければ外でも作業できるかも?!
と、思って持ってきたモバイルバッテリーですが、天気はあいにくの小雨でPC自体のバッテリーの問題もあるので結局実施できず仕舞い。
想定が甘すぎました。
失敗(その3)
自宅と同じ作業ができるようにとNuboardやノートも持ってきたのですが、結局そんな作業は発生しなかったので邪魔になるだけでした。
いずれにしても宿の設備を汚してはダメなので使えなかったと思います。
荷物になっただけで持ってこない方が良かった。
良かった!(その1)
仕事が快適にできるようになると今度はテザリングの通信量が気になりはじめます。
Windows10ですので設定画面からある程度の使用量は分かりますが信用できません。
ネットで調べてみるとどうやらコマンドで確認できるみたいです。
突貫で打ち込んだ以下の数行が重宝しました。PowerShellで動きます。
clear
$tmp = Get-NetAdapterStatistics
$rec = $snd = 0
$tmp[0..$tmp.Length].ReceivedBytes |%{$rec += [int]$_ }
$tmp[0..$tmp.Length].ReceivedBytes |%{$snd += [int]$_ }
$rec = [int]($rec/1024/1024)
$snd = [int]($snd/1024/1024)
echo "受信バイト(MB):$rec"
echo "送信バイト(MB):$snd"
sleep(1)
}
良かった!(その2)
コンビニが近くにありましたのでコーヒーやら甘いものやら軽食の調達には困りませんでした。
やっぱり普段の習慣って重要ですよね。
良かった!(その3)
WiFi問題はありましたがお宿の方は大満足です!
温泉も、食事も、お部屋も、サービスも、私一人のためにここまでしてもらって申し訳ないくらいです^^;
ツインのお部屋で広々使えて、見える景色も素晴らしい!
仕事環境としては最高でした!
滞在中の朝食と夕食は宿泊プランに入れていましたので宿の食事を利用しました。
※以下はその一部です。
朝夕の2食、3泊での合計6食とも内容を変えてもらいました。
食事付きで良かったと思います。料理長には大変感謝です!
ちなみに、1名で宿泊されている方は私以外にも数名いる様子でした。
良かった!(その4)
2日目のお昼は外で食べると決めていました。
近くで有名な「田むら 銀かつ工房」で豆腐バーグかつサンドをどうしても食べたかったのです。
しかし、いざお店に行くと、、、
お休みでした。。。
どうやら、本来は水曜日が定休日なのですがGWを営業にしたことで翌日木曜日が振替でお休みだった様子です。
ということで、彫刻の森駅まで歩いてカフェ「デュース」さんの焼きカレーを頂きました。
生まれて初めて食べた焼きカレーですが、これがまためちゃくちゃ美味しい!
お店はご夫妻で切り盛りされている様子で、私が一人で強羅に来ている事で軽く盛り上がりました。
3日目は仕事を午前で切り上げて、再度銀かつ工房に足を運びました!
なんと今日は営業している!
「豆腐バーグかつサンド」「自然薯コロッケ」「山麓豚コロッケ」「箱根なまどら(くるみあん)」の4品計1,101円を買って強羅公園で食べました。
結果オーラーでお昼もいろいろ楽しめました。
「(バ)ケーション」について
ここからはバケーションについてです。
これを無くしてワーケーションは語れません。
朝の散歩
3日目の朝は6時半に起床して近くの道を散歩しました。
朝の清々しい空気はリフレッシュに最高です。
試しにと「ゆとりと庵」まで歩いたりしましたが、強羅のアップダウンの大きい坂道は1時間掛けて歩いただけで汗だくです。
温泉
夜や朝の散歩の後には温泉に入って汗を流します。
源泉かけ流しの熱めのお湯にゆっくり浸かって疲れが抜けていきます。
温泉はカメラ持ち込み禁止なので写真ありません!
公式ページをどうぞ!
強羅公園
3日目のお昼にランチを買って強羅公園に行ってみました。
入場料はクーポンを使って500円です。
温室や花だけでなく、体験型の工房やショップもあって十分楽しめます。
彫刻の森美術館
3日目の午後は続けて彫刻の森美術館に行ってきました。
移動手段は基本的に歩きのため活動量が多く、足がすでにパンパンなのに無理して行ってきました。
夕方になるにつれて天気は雨に変わってきました。
気温は低いのに湿度が高いので少し動いただけで汗が出ます。そして寒いので体が冷えて体力が奪われます。
コンディションは良くない状態でしたが彫刻の森美術館は楽しいものでした。
特にピカソ館や塔はおすすめです。
これからワーケーションをされる方へ
ワーケーションに興味を持っていてこれから実施してみたいという方に向けて、私の失敗や体験に基づくアドバイスです。
通信環境は自分で作る
リゾート地でWiFiバリバリの所なんてあるわけ無いんですよね。遊べという事ですよ。
宿選びの中でもWiFiのクチコミには気を付けていました。そんなに悪いものではないだろう。そう思っていましたがやはり仕事で使うものではないという前提でいた方が良いです。
4G圏内であることを確認の上、テザリング可能なスマホかモバイルWiFiを持ち歩くことを強くお勧めします。
作業場所を決めておく
「最悪、近くのカフェでWiFi使えばええやん!」と思っていました。
現実はそう甘くはありません。
リゾート地のカフェは個人経営が多く、ス〇バやド〇ールなどはありません。
本当に食事を提供するための場所という感じです。
ながらPCなんてできるような場所はありませんので、どこで仕事をするかを先に決めることが重要です。
仕事も遊びも程々にする
仕事終わった後に温泉に食事に最高じゃないか!と思うかもしれません。
環境としては最高なのですが、仕事と遊びを一度にやろうとしているので、裏ではめちゃくちゃ疲労が蓄積されます。
遊びやお酒はほどほどにしないと後で効いてきます。
帰宅した後の土日はほとんど寝て終わったくらいです。
私は3泊4日が限界だったと思います。
仕事+遊びで2倍疲れると思っておいた方がよいです。
まとめと考察
まず今回、コロナ禍でも感染症対策に重点をおき受け入れてくださった「メルヴェール箱根強羅」さんや、お世話になった強羅の皆様には心から感謝申し上げます。
お宿の方も温泉・食事・お部屋全てにおいて満足できましたことを先にお伝えします!
そのうえで、今回ワーケーションに初めて挑戦してみた感想ですが、、、自分は向いていないなと思いました^^;
よく考えてみればわかります。
本来であれば遊びをメインとしたリゾート地で仕事もするわけです。
仕事で疲れた体で遊びも全力な訳です。
体が持ちません!
(それだけ魅力的な場所でもあるという事です!)
計画を立てていろんな備えをして実施しましたが、普段の出張なんかよりも数倍体力を使いました。
遊ぶ時は仕事を忘れてしっかり遊び、仕事するときは自宅やオフィスで仕事に集中する。それが私には合ってそうです。
体力に自信のある方や一度は経験しておきたい!という方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
今回の強羅を巡って楽しかった内容は別途まとめようと思います。
最後に強羅駅から見える素晴らしい自然の写真で〆ます。
以上、お疲れさまでした。