とあるIT企業のインフラエンジニア。プライベートでは開発もちょっとやります。
※本ブログの内容はすべて個人の見解であり、所属する企業とは関連ありません。
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【検証】FreeNAS11を触ってみた(第3回)
2021/05/30
ストレージ
お疲れ様です。
しらせです。
休日、家に引きこもってたら急にFreeNASが恋しくなったので動かして遊んでみました。
前回(【検証】FreeNAS11を触ってみた(第2回))の続きになります。
今回はS3を触ってみます。
もくじ
S3サービス設定
久しぶりのためOSがちゃんと起動するかが怖い。。
・・・
無事OSが起動してブラウザから管理ページにアクセスします。
「サービス」を選択して「S3」のRunningをOnにするとなにやら早速エラーが。。
これSMB共有の時もそうだったんですが、先に各サービスで「操作 ※鉛筆マークのところ」をいじらないとダメなんですよね。
以下5つを最低設定します。
Certificateは自己署名証明書を指定しているのでこの後aws-cliを叩くときに警告が出ます。。
- IPアドレス
- Port
- アクセスキー
- Secret key
- Disk ※保管先になります。
これでS3サービスが起動できるようになりました。
Start Automaticallyにチェックを入れておけばFreeNAS起動時にサービスが開始されます。
バケット作成
S3サービスが上がったのでバケットの操作を行います。
S3サービスの設定で指定したIPアドレスとポート番号をブラウザから入力してアクセスします。
アクセスキーとシークレットキーを指定するとログインできます。
内部で使われているシステムとしては「MinIO」でした。
MinIO自体は単体としてもAGPLv3ライセンスのもとで公開されたオープンソースソフトウェアです。
FreeNASはそれを組み込んでいるんですね。
画面右下にある「+」ボタンからバケットの作成やファイルのアップロードができます。
ログインしてすぐには何もバケットが無い状態ですので、試しに「testbucket」というバケットを作成して、ファイルを1つアップロードしてみます。
アップロードされたファイルについて共有リンクも作成できます。
ちなみに、作成されるリンクは以下の形式です。
lambda.txtは私が適当に作ったファイルです。
ファイル操作
最後にFreeNASで動くS3に対して仮想マシンからawsコマンドでアクセスしてみます。
以下、削除予定の仮想マシンを使っておりrootアカウントでの操作になっています点ご了承ください。
AWS公式リファレンスを参考にaws-cliをインストールします。
Linux での AWS CLI バージョン 2 のインストール、更新、アンインストール - docs.aws.amazon.com
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/cli/latest/userguide/install-cliv2-linux.html
unzipを叩いた時点でawsコマンドが使えるようになっていました。
$ unzip awscliv2.zip
インストールが完了したらまずはconfigを直します。アクセスキーとシークレットキーだけ。
オンプレミス環境になりますので「--endpoint-url」と自己証明書のチェックを無視するため「--no-verify」を指定してlsしてみます。
確かにバケットと指定したバケットのファイルが見れます。
適当にファイルを作ってアップロードしてみます。
コマンドからもブラウザからもアップロードを確認できました。
一応、バケットのポリシーなるものもあるみたいですが機能的にはかなり少ないです。
勉強にはなりましたが実際に本番で使う場合にはs3がいいです^^;
ちなみに、バケットポリシーは以下に保存されます。
FreeNASにSSHでログインしてから(9)shellを叩いて以下のファイルを確認できます。
そのままだとめちゃくちゃ扱いにくいですが。
今回はここまで。
次回は最後にVDIを試していきます。
2021/03/28 追記
Hyper-V上でFreeNASを動かしているせいかVDIは動かせませんでした。
FreeNASシリーズはここまでにします。
以上
お疲れさまでした。