とあるIT企業のインフラエンジニア。プライベートでは開発もちょっとやります。
※本ブログの内容はすべて個人の見解であり、所属する企業とは関連ありません。
2023/09/30 暫く更新停止中m
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【特定班】インターネット(SNSなど)を使う際の注意点は?
2022/08/06
インターネット
お疲れ様です。
しらせです。
先日以下のような記事を見かけました。
1人5000円?「SNS特定屋」に注意 - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6434661
※記事削除済み?
一昔前は、掲示板2ちゃんねる(※現5ちゃんねる)で「fusianasan」を使わせてIPアドレスを晒されたり、書き込み内容で特定されたりした思い出があります。
最近はSNSが広く普及したこともあって、個人がインターネットに繋がる状態が当たり前になりました。
匿名だと思って使っていたはずのSNSを経由して、自分のことが知らず知らずのうちに特定されてしまう。
そういうケースが多いんだなぁと改めて感じました。
今回はそんなSNSを使う際の注意点を私のこれまでの経験でまとめてみます。
もくじ
インターネットを使う上での心得
便利にすばやく情報が手に入るインターネットは、使う前に注意点を把握しておく必要があります。
ここでは私がこれまでに味わった過去の苦い経験から言えることを3点ご紹介します。
匿名は保証されない
「ツイッターやインスタは名前も出してないしバレない!」
と、思い込んでいませんか?
私が昔某動画投稿サイトでゲームの実況動画を上げていた時の話ですが、当時はキャプチャ―ボードなども手元に無く、専ら画面をカメラで直撮りしていました。
いつも通り直撮り動画を投稿した後でコメントに気づきました。
「主登場!」
直撮りしていたせいでディスプレイに反射した自分が薄っすら映ってしまいました。
ちゃんと確認したつもりではいましたが。。
インターネットの使い方にはもともと注意していましたので、アカウント名も紹介文も個人を特定できる情報は載せていませんでした。
しかし、匿名で使えると思っていたインターネットが自分の不注意で情報が出てしまう事に気づかされました。
一度インターネットに流れたらその情報は追えない
インターネットに一度でもアップロードしてしまったら二度と消せない。とよく言われます。
が、実際はちょっと違っています。
インターネット(ここではSNSなど)にアップロードされたとしても、その情報が誰にもアクセスされずに削除されたなら問題はありません。
アップロードされた情報に不特定多数がアクセスして、各自が自由に保存/複製/拡散が行われることでその情報がどういう状況になっているかを追えなくなることが問題なのです。
すでにアクセスされてしまった情報をSNSから削除したとしても、、、
各自のスマホに保存されているかもしれない
Web魚拓を取られているかもしれない
別の人に転送されているかもしれない
情報に触れた人の記憶に残るかもしれない。。
これらをどうすれば消せますか?という問題です。
画像や動画から分かる情報はめちゃくちゃ多い
数年前にYoutubeでラムダ技術部さんが「【特定厨】写真から自宅を特定する方法」という動画を公開されています。
ここまで数学をバリバリ使った特定は私にはできませんが、写真を見るとあらゆる情報が得られることは素人でも分かります。
- 撮影時間(昼なのか夜なのか)
- どんな場所なのか
- 近くにどんな建物があるか
- 誰が映っているか
文字で説明するよりも簡単でかつ受け手も一目で分かります。
数年前には瞳に映った景色から特定できたという情報もあります。
スマホのカメラ性能が飛躍的に向上している現在では以前にも増して撮影した内容に注意が必要です。
特定されないためには?
どうすれば特定されないか?という点は気になりますよね。
でもどんなに自分だけが頑張って対策しても特定されないようにすることは
「不可能」
だと思っています。
「じゃぁインターネット使わなければいいじゃん!」
と、思うかもしれませんが、このご時世でインターネットを使わないという事が本当に可能でしょうか。
加えて、知り合いや身内がインターネットを使っている場合、その人伝いに情報が出ていく可能性も十分あります。
インターネットを使う一人ひとりが意識しないとダメなんですね。
できること
自分だけが映っている写真で自分の責任で公開するなら誰も止めません。
他の人にまで迷惑を掛けないためにも、一人ひとりができることをやる必要があります。
私が写真や動画をアップする際に気を付けていることを簡単にまとめてみました。
1.目印になるような映り込みの加工
建物やオブジェ、道路や看板などの情報をモザイクやスタンプで消すことで余計な情報を隠します。
人物としては特徴的な制服やユニフォームなども十分注意が必要です。
以下の写真では「身延」「山梨」といった地名に関わる箇所を隠しています。
2.EXIF情報の削除
撮影したデータにはEXIF(撮影日時や位置情報、端末の種類や撮影者の情報)が自動的に付加されます。
これらを専用のアプリを使うなどして削除します。
3.撮影時間と場所をずらす
撮影後すぐにアップロードをしてしまうと自分の居場所が分かってしまいます。
時間をあけたり撮影場所から移動して自分の居場所を変えてからアップロードする。
4.自宅近辺/自宅から撮影しな
自宅の窓からの撮影や通勤通学経路の途中など、普段の生活が分かる情報を特定されないように。
5.反射や余計な情報を消す
ガラスや光沢のある物に反射して人が映り込む場合があれば消し、スマホのキャプチャであればタスクバーなどを消す。
契約している回線情報や時間、使っているアプリの情報なども不要であれば消します。
6.動画の場合の環境音の削除
電車、時報、館内放送など、音声で分かる情報を残さない。
7.写真/動画の画質を落とす
写真はそのままだとめちゃくちゃ高精細ですので、共有したい内容が分かる程度まで画像を小さく縮小/圧縮する。
以下の写真のように2枚目ではバス停の文字が読めないくらいに縮小されています。
このように余計な推測や特定に繋がらないように工夫することは可能です。
これでも完全ではありませんし、特定されてもおかしくない。
そういう時代なんだなと考えるしかないですね。
(参考)
国民のためのサイバーセキュリティサイト - 総務省 -www.soumu.go.jp
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/index.html
(参考)
リンク集 | 安心・安全なインターネット利用ガイド | 総務省 - www.soumu.go.jp
https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/link/
(参考)
インターネット安全教室:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 - www.ipa.go.jp
https://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/net-anzen.html
以上
おつかれさまでした。