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IT FukuSanButsu Blog

社内インフラエンジニアの自宅からはじまるIT
自宅のPCに向き合いながら気づいたことや個人的な知見をまとめています


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しらせ(HN)
とあるIT企業のインフラエンジニア。プライベートでは開発もちょっとやります。
※本ブログの内容はすべて個人の見解であり、所属する企業とは関連ありません。
2023/09/30 暫く更新停止中m
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【振り返り】3年間に渡る不妊治療と妊娠・出産のお話

2022/06/04
2022/06/04

生活・子育て


お疲れ様です。
しらせです。

半月前に子どもが産まれてひと段落したこともあって、これまでの経緯や不妊治療での苦労話などを書いていこうと思います。

技術ブログでこういう内容ってちょっと書きにくいですが頑張ります。

妊娠まで丸3年掛かったということで、古い思い出は忘れてしまっているところもあります。

不妊治療中の方や妊娠中の不安な時期のご夫婦に向けて少しでも参考になればと思い、できる限りの記憶を頼りに書いてみます。

※後半にドゥーテストの結果画像などがあります。

もくじ

不妊治療の取り組み

2018年に結婚してから今年で4年目を迎えています。

結婚したらすぐにでも子どもが欲しいなぁと思っていたのですが、なかなかコウノトリさんは来てくれませんでした。

不妊治療3年の経過を簡単にまとめてみます。

治療1年目

結婚1年目なので私自身はそれほど焦りもありませんでした。

妻の方は数か月過ぎたくらいから近くの婦人科に通い始めていました。

そこで妻の状況が分かってきました。

妻は「多嚢胞性卵巣症候群」と診断され、通常よりも排卵に日数を要する状況でした。

以後は病院から処方されたクロミッドを使ったタイミングによる治療をメインで行ってきました。

そしてあっという間に1年は経過していきました。

治療2年目

翌年、本格的な治療に向けて紹介状を書いて頂き病院を変えることにしました。

そこでお世話になったのが都内にある「楠原ウィメンズクリニック」さんです。

当院の説明を受けるところから始まり、再度レトロゾールを使ったタイミング療法を試してみるもののやはりうまくいきませんでした。

そしてお互いに「体外受精」に進むことを決めました。

体外受精のためには医師による採卵を伴うため排卵をコントロールする注射を自分でしなければなりません。

傍から見ていても妻にとって最も辛かった時期だと思います。

治療の結果、空胞を除く合計8個の卵子をもとにして体外受精を実施しました。

しかし結果は、、

「いずれも受精卵になりませんでした。」

妻のショックも相当大きいものでした。

掛ける言葉も見つからないくらいです。

いわゆる「授精障害」という状態です。

自然妊娠ができず多嚢胞に続いて授精障害という妊娠に対する壁が次から次へと現れます。

念のため並行して母体の検査という事で卵管・子宮・甲状腺ホルモン検査なども一通り実施しましたがこちらは全て正常でした。

治療3年目

治療もいよいよ3年目に突入し、少なからず私自身も焦りを感じていました。

続いては「顕微授精」です。

いよいよここまで来たかという気持ちでした。

前回体外受精の際に採卵していた卵子は全て利用してしまいましたので再度採卵からです。

採卵自体にもリスクは伴いますので、妻にもこれ以上は負担を掛けられない気持ちが強かったです。

再度の採卵と顕微授精では最終的に4個の受精卵ができました。

この結果だけでも進歩を感じてお互い喜びを感じていました。
こちらをそれぞれ移植していきました。

1回目

AAグレードを移植しましたが着床しませんでした。

2回目

もしかしたら着床に問題がある可能性を疑って、AAグレードを後回しにすることにしました。

双子の可能性も考慮して、AC,CBグレードを2つ同時移植しましたが着床はしませんでした。

この時点で残りの受精卵は1つです。

もう後がない。。

これでうまく行かなかった時の事も考えて「着床の窓」と呼ばれる「ERA検査」「EMMA検査」「ALICE検査」などのより精密な着床検査も検討を始めている時期でした。

最後の移植をする時までずっと気持ちは落ち着きませんでした。

祈るような思いで2021年に3回目最後のAAグレードの移植を行い、無事着床することができました。

妊娠初期の不安

妊娠したかどうかを簡易にチェックするドゥーテストはすぐには反応が出ません。

そのため毎日の基礎体温チェックと、davidなどの排卵検査薬で傾向を分析しつつ、時期を見計らってドゥーテストに切り替えました。

化学流産・稽留流産と2回経験がありますので、簡易検査だけでは心配がまったく拭えません。

気が気でない私も、着床の判定後は検査をするための1週間が物凄く長く感じていました。

それでも、毎週濃くなりつつも時々薄くなったりする検査結果に一喜一憂しながら、新しい命の存在を感じていました。

参考として当時の検査状況を記載します。

妊娠後は通常母体の体温は高い傾向を示しますが、時々平熱に戻ったり高くなったりを繰り返した時期もあり、安心できる日の方が少なかったです。

そして移植から3か月近くが経過して「エンジェルサウンズ」を買いました。

引用:https://www.amazon.co.jp/dp/B00LBYH3U4

自宅でお腹の赤ちゃんの心音が聞こえるツールです。

心の安全のために持っていてよかった1品です!

その後晴れて安定期に入ることができましたので、突然死などの懸念も残りますが1つ大きな壁を越えた気がしました。

出生前診断

安定期に入ってくるとまた別の不安が出てきます。

産まれてくる赤ちゃんは元気なのか?
先天性の障害を持っていないか?

心配は絶えません。

そこで話題に上がるのが出生前診断「NIPT」です。

母親の血液や羊水などを採取して出生前に染色体異常(ダウン症など)の障害の有無をチェックする手法です。

特に35歳以上でリスクが高まることから推奨されていますが、私たちはまだギリギリ35歳以下のためそれほど心配はいらないかもしれません。

費用も数万円~20万円程度までピンキリで、簡単に決められるような代物ではありません。

加えて、残念なことに日本ではこちらは保険も利かずすべて自費診療になります

私たちも悩みに悩みましたが、産まれてくる赤ちゃんに事前に異常があるのか無いのかを知ることで、心構えと将来に向けた検討を早々にできるという点から実施を決めました。

いろいろ調べて「ヒロクリニック東京」さんにお願いしました。

プランは「A: ライトプラン」で約12万円です。

結果はこちら。

大きな異常は見受けられませんでした。

決して安い検査ではありませんし結果は100%ということでもありませんが、子どもの一生に関わる心配を1つ減らせたことを考えて納得しています。

日々大きくなる妻のお腹を足で蹴る元気な胎児を見ている方が安心するかもしれません。

コロナ禍での出産

いよいよこの時がやってきたかという感じです。

3年に渡る不妊治療を経ているためか、自分の子どもが産まれてくるという事に実感が湧きません。

産まれてくるまで現実を受け入れられない気がしてなりません。

それでも着実に予定日は迫ってきます。

コロナ禍のせいで立ち合い出産はNGとされてしまっていました。

4月に入ると状況は少し変わり、フェイスガードやN95マスク、立ち合い前日まで毎日の体温チェックやワクチン接種などの複数の条件をクリアすることで1時間だけ立ち合いが許されました。

ただ入院中の面会は引き続きNGとの事で、入院後の事が気がかりになりました。

予定日2週間前。

全然出産の気配が無いということで予定日を超えるような話も出ていた時期でした。

予定日1週間前

その時は急に訪れました。

夜になり腹痛を訴えた妻は翌日早朝に病院へ連絡、私も飛び起きて陣痛タクシーを呼び付けて掛かりつけの病院に付き添いました。

「お連れ様は立ち合いできません。」

ですよねー。。
病院の受け付けて止められてしまいました。

フェイスガードや専用マスクも買って毎日体温確認もして準備していたのに。。

予定では来週だったわけだし仕方ない。。

新型コロナはいろんなものを変えてしまいましたね。

一旦入院になるとの事で帰宅した私、そして病院に送り届けてから数時間後、

「産まれたよー」

妻からLINEが入りビデオ通話で産まれた我が子と元気そうな妻が見えた瞬間、すべての力がふっと抜けた気がしました。

母子ともに健康でよかった、、そして3年間長かった。。

妊娠中に巡った、水天宮・自宅近くの神社・高尾山薬王院・身延山久遠寺のそれぞれの神様に心からお礼をしました。

遠回りもしたし苦労もしましたが、私たちの3年間はこんな感じでした。

少しでも何かの参考になればと思います。

最後になりますが、コロナや戦争で大変な時代になっております。
今まさに妊活・妊娠されている皆さま、どうかお身体にお気をつけてください。

以上
おつかれさまでした。



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