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IT FukuSanButsu Blog

社内インフラエンジニアの自宅からはじまるIT
自宅のPCに向き合いながら気づいたことや個人的な知見をまとめています


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しらせ(HN)
とあるIT企業のインフラエンジニア。プライベートでは開発もちょっとやります。
※本ブログの内容はすべて個人の見解であり、所属する企業とは関連ありません。
2023/09/30 暫く更新停止中m
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【IDaaS】Okta Starter Developer Editionがめちゃくちゃ嬉しい

2021/04/09
2021/05/30

IDaaS


お疲れ様です。
しらせです。

先日、IDaaS大手のOktaから大きなニュースがでました。

A completely new and expanded Okta Starter Developer Edition, enhanced documentation, and open source integrations deliver identity at scale
https://www.okta.com/press-room/press-releases/the-new-okta-developer-experience-secure-applications-apis-and-infrastructure/

The new Okta Starter Developer Edition is available beginning today at no cost for up to 15,000 monthly active users.
新しいOktaStarter Developer Editionは、月間最大15,000人のアクティブユーザーが無料で本日から利用できます。

つまり15,000アカウントまでであれば毎月無償で使えるという事ですか?

昨年11月に30日間使えるトライアルを試してみましたが、それがずっと使えるのは素晴らしい。。

(参考)前回の記事
【インフラ】oktaを30日間トライアルしてみた結果(AADとの比較など)

安くて検証目的に耐えられるSAML認証が使えるツールを探していましたので、まさかこんな形でOktaを使える日が来るとは!

WindowsServerでActiveDirectoryとADFSを立てなくて済んだ。。。嬉しい。

もくじ

Okta Starter Developer Editionとは?

Okta Starter Developer Edition(以下、Starterプラン)は、米国時間4月6日にサンフランシスコで開催されたOkta主催のイベント「Oktane21」で発表された、15,000ライセンスまで無料で使える開発者向けの新しいプランだそうです。

(参考)Okta、開発者向けの新たな無料プラン--最大1.5万人の月間ユーザーに対応
https://japan.zdnet.com/article/35168962/

記事を見てすぐに登録フォームに飛びついたのは言うまでもありません。

が、やっぱり無料とは言え使うにあたってはちゃんと仕様を調べておかないと不安です。
以下のような失敗をしないためにもStarterプランの仕様と規約は見ておきます。

よくある(恐れている)失敗

  • 負荷掛けすぎてレートリミットに引っかかった。
  • クレジットカードを登録する仕様で期間過ぎたら莫大な料金が請求された。
  • 想定よりも無償版は利用できる範囲が狭い。 など

価格と仕様

まずは、各プランの価格と仕様を確認します。

以下のURLから一覧で確認できます。
https://developer.okta.com/pricing/

今回申し込むプランは「Starter」です。

$0 Get up and running fast, no credit card required

クレジットカードは求めない。さっさと使うプランのようです。$0なので本当に無料のようです。

元ページと翻訳したページのキャプチャです。

プランの違いについても見ていきます。
レート制限やOIDC,SAMLの連携数に違いはあるもののAdvancedとかなり似ていますね。

その他、Featureもちらほら違いがありますがテスト的に使う分には十分ではないでしょうか?
一番違うのがAdd-Onですね。ほとんどチェックが付いていません。


利用規約

続いては利用規約の確認です。

エンタープライズ向けのサービスを企業や団体で導入する場合は、通常は有償ライセンスを利用することになるかと思いますので契約内容や利用規約にもチェックが入ります。

今回利用するStarterプランは、メールアドレスさえあれば個人でも利用ができる状態になっています。
個人で使う際には全て自己責任になりますので、使ってみて「こんなはずでは。。」とならないためにも規約を一読することをおすすめします。

規約は以下から参照できます。

OKTA DEVELOPER EDITION SUBSCRIPTION AGREEMENT
https://developer.okta.com/terms/

  1. 1. Definitions.(定義)
  2. Provision of Developer Edition Service.(DeveloperEditionサービスの提供)
  3. Service Levels; Support.(サービスレベル)
  4. Confidentiality.(秘密保持)
  5. Ownership.(所有権)
  6. Fees and Taxes.(料金と税金)
  7. Limited Warranty; Disclaimer.(免責事項)
  8. Limitation of Liability.(責任制限)
  9. Indemnification.(補償)
  10. No Endorsement; Customer Mention.(承認なし顧客の言及)
  11. Term; Termination.(終了)
  12. General(総則)

この中で特に気になったのが6番の料金に関する記載です。

6.2 Developer Edition Service Provided for a Fee. Within fifteen (15) days of the date Customer’s usage of the Developer Edition Service first exceeds the limits specified by Okta for free use, Customer shall either cease using the Developer Edition Service or enter into an Order Form for purchase of subscriptions to the Developer Edition Service based upon Customer’s good faith estimate of anticipated usage of the Developer Edition Service by its Users.

なにやらいろいろ書いてありますが、要は上で記載したStarterエディションの制限値(Usage)を1回でも超えた場合、、、

①15日以内に解約する
②注文フォームを出すからそこに入力してサブスクリプションを追加する

のどちらか判断せよということです。

Okta reserves the right to change its pricing policies for the Developer Edition Service at any time in its sole discretion, including by discontinuing the availability of the Developer Edition Service. Okta will provide Customer with reasonable notice of any such changes.

特にプランの内容変更はOktaの裁量でできるとなっているので、気づかずに規約に引っかかってしまうこともありそうですので、Oktaから来る案内は注意しましょう。

申し込み

それでは実際に申し込んでみたいと思います。

1.前の説明で開いたプライシングのページからStarterの「SIGN UP FREE」をクリックします。

2.サインアップページでは、メールアドレス、氏名、国を選ぶだけです。
営業からの連絡を受けるかどうかのチェックはオプションです。

3.サインアップが済むと入力したメールアドレス宛に確認メールが届きます。
7日の期限のアクティベーションURLが記載されていますので「ACTIVATE」をクリックします。

4.アクティベートが済むとそのURLから初期パスワードの設定に移ります。

5.パスワードの設定が完了すると管理ページにログインができてサインアップ完了です。
確かに、クレジットカードの入力も面倒な営業とのやり取りも無い。。

右上に表示されている初期の会社名が「okta-dev-<番号>」になっていることが確認できます。
管理ページのURLも「dev-xxx」と、開発用であることを示す文字列であると分かります。

ちなみに、左下に表示されている「Upgrade」を試しにクリックすると今のプランの確認もできました。

それにしても、UIが昨年よりかなり変わっていますね。。。
SaaSは進化が激しいです。

今後について

個人的にですが、前々からSAML認証でいろんなSaaSを検証してみたかったんですよね。
個人で契約できるものの範囲で。。

今のところ大人数で使うでもなく私一人で使う用途ですので、StarterプランでOktaをIdpにして使うことが出来れば十分です。
これで家の認証基盤を固めることが出来た?と思いますので、遊び場をかなり広げることが出来ましたw

余談ですが、、、
こうやって認証基盤が個人でも簡単に利用できるようになれば、もしかしたら将来、一家に1つ認証基盤を持つ時代が来るかもしれない!?

家族が使うWebサービスの認証を管理できたらより安心・安全な未来が待っているかもしれませんね!

以上
お疲れさまでした。



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